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名古屋市覚王山界隈歴史散策です。 [歴史散歩]

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写真は名古屋市千種区にある覚王山日泰寺です。GW最終日は快晴の一日となり、午前10時過ぎに蟹江を出発して覚王山周辺の歴史散策を行ってきました。

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写真左は五重塔、平成9年に建立されたものだそうです。写真右は浄め石、この真ん中にある回転する石を廻すと願いが叶うそうですよ。

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日泰寺本堂です。昭和59年に落成した建物で、内部中央には明治33年に仏舎利とともにタイ(泰)国から贈られた釈迦金銅仏が本尊として安置されています。まずは参観のため本堂へと進みました。

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本堂内から境内地周辺を撮影してみました。都心の中にある寺院であることが解ると思います。現在の境内地は約4万坪の広さですが、創建当時には約10万坪の広さを誇っていたとのことでした。このお寺の創建は新しく、インドで発見された釈迦の遺骨仏舎利が明治32年タイ国に譲渡され、翌年、タイ国国王から日本国民へ贈られることになり、その仏舎利を安置するため、この地に創建されたことに始まるとのことでした。山号の「覚王」とは釈迦のこと、寺号の「日泰」とは日本国とタイ(泰)国を表すとのことです。創建の由来もあって、現在、日本国内のどの宗派にも属していない超宗派の寺院で、各宗派の管長(19宗派)が、三年交代で住職を務めているそうです。仏舎利については、本堂から離れた奉安塔に安置されているとのことでした。

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暫し境内周辺を歩いた後、石段を下りて周辺を散策することにしました。覚王山周辺は、昭和から高級住宅街がある地区として有名な地域です。少し歩くと緑に覆われた大きな屋敷門へと辿り着きました。

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写真は名古屋の老舗「いとう呉服店」(現松坂屋)の初代社長伊藤次郎左衛門祐民の別荘として築かれた揚輝荘の建物の一つ伴華楼です。現在は名古屋市に寄贈され、市の有形文化財に指定されている建物です。

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名古屋市寄付された後に整備され、建物一帯は揚輝荘北園として一般に無料で公開されています。この入口で受付を済ませて建物に入り、案内をされるボランティアガイドの方に由緒などの説明を受けました。

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ガイドの方に案内を受けて建物内を進みます。室内には松坂屋の歴史に関する資料も展示されていました。

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写真の胸像は祐民のものだそうです。名古屋を始めとする著名な方々が立ち寄り、社交の場として使用された建物なので室内のデザインなども当時の当主の趣向や流行のデザインなど、いろんな工夫がされていましたよ。

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やっぱり暖炉まであります。この建物自体は、昭和4年尾張徳川家から譲り受けた茶室付の建物を、移築に際して和室だったものを建築家鈴木禎次の設計により洋室などを加えて改築されたものだそうです。資料によれば「伴華楼」の名は、バンガローをもじったものだそうですよ。実に洒落て面白いですね。

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2階に上がりました。この部屋も暖炉があって洋風の感じでした。暖炉周辺の壁面には飛鳥時代に使用されていた瓦の紋様が張り込まれて当主の趣味が解るなど、こちらも面白かったです。当主が如何にお持て成しに心を砕いたのか解る感じでした。

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写真左は暖炉反対側の壁面です。とてもモダンな感じでした。そこから南側の廊下へと進みました。光が射してガラスも当時の一枚ガラスがそのまま使用されていました。

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こちらは居間にあたる部分、畳のある和風の間でした。ちょいと落ち着いた感じとなってきました。皇室の方や各界の著名な方々も立ち寄って宿泊されたとのことでした。

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そこから東部分には茶室がありましたよ。茶会なども盛んに催されたようですね。

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一番西側の部屋は洋風の間となっていました。奥行きのある部分、ガイドの方にも解らないとのことでしたが、ひょっとするとピアノがあったのではないかとのことでした。

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約30分ほど室内の案内を受けた後、建物玄関から外へと出て建物の写真を撮影です。

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屋敷から垣根沿いに撮影です。建物周辺は多くの樹木が植え付けられて、新緑の緑に覆われるような状態ですから建物外壁に施された当主の趣向等、なかなか良く解りませんが、タイルと石板が千鳥状に貼らているなど工夫がされていました。この緑色の樹木、今は初夏の新緑が冴えていますが、秋になり紅葉が色付いた季節に訪れるとまた面白い感じでした。

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ここからはボランティアの方に案内されて庭園の散策を行うことになりました。写真右は豊彦稲荷、商売繁盛と鎮守の役割などを勧請するために安置されたのでしょう。壁は、尾張が生んだ英雄「織田信長」が熱田神宮に築いた瓦と土を積み重なるような手法の築地壁でした。皆さん記念撮影を行っていましたよ。そこから下り坂降りると池泉式回遊庭園が拡がってきました。

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庭園を渡るように築かれている建物は「白雲橋」です。京都修学院にある「千歳橋」を模したされている建物で名古屋市の有形文化財にも指定されている歴史的建造物です。

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白雲橋から庭園を眺めてみました。この庭園は、先程橋の説明でもしましたが、京都修学院離宮の影響を受けたと考えられる池泉回遊式庭園で、とても落ち着いた雰囲気の庭園でした。 

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その反対側を見ると大きな木々が茂っていました。写真の白い花はこの地では「なんじゃもんじゃ」と云われている木、ヒトツバタゴの花が満開でした。

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橋を背景に写真を撮影した地点には、いつでも催しができる舞台が作り上げられるスペースも用意されていたとのことです。そこから暫し歩くと見えてきたのが庭園内にある茶室「三賞閣」、大正7年伊藤家本宅のあった茶屋町から移築された揚輝荘最初の建物だとのことです。

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ベンガラ壁面が綺麗ですね。煎茶専用の茶室だそうです。ボランティアの方の説明も一段と熱心にされていましたよ。

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茶室内部は写真のようになっているようですね。今は見るだけで立ち入ることはできませんが、いろんなイベントの際には、茶会などが開催されているようですよ。

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この建物を含む北庭の広さは約6,500㎡ほどあるようです。ボランティアさんの熱心な説明により約1時間ほど散策を楽しまさせていただきました。この後、アンケート用紙に、本日の感想を記入して北園を立ち去りました。とても都心にありながらも緑豊かなところだったと思います。

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北園を離れて高級マンション群の建物沿いに歩いて5分ほどで南園の聴松閣玄関へとたどり着きました。ここで揚輝荘のおさらいです。現在は北園(6,500㎡)と南園(約2,700㎡)に分かれていますが、かつて一帯は、大正から昭和にかけて松坂屋の初代当主伊藤次郎左衛門祐民によって構築された約1万坪の敷地に30数棟の各種建物が建ち、池泉回遊式庭園とともに名古屋経済界を始めとする各界要人や文化人の迎賓と社交の場、アジアからの留学生が寄宿する場として威容を誇っていた歴史を有する場所でした。昭和20年の空襲により多くの建物が焼失し、戦後の経済成長にともなう敷地の買収によって規模が縮小、残った土地や建物は紆余曲折の上、平成19年に名古屋市に土地と建物が寄付された歴史を有しているようです。

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聴松閣玄関、ベンガラの外壁塗装が綺麗ですね。建物は山荘風の迎賓館と云った感じです。昭和12年に建築されたとてもモダンな建物です。

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こちらは寄付後名古屋市が整備し有償で公開中でした。先程は無料で、ガイドの説明付、こちらは有料なのでガイドさんはいますが、自由勝手に見物できるようです。この建物の他、かつての揚輝荘全体が解るようなジオラマ展示などもされていました。

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こちらは社交の場となっている部分で、食堂として使われていた間のようです。今も喫茶室として活用されていました。水郷もここで一休憩してアイスコーヒーをオーダーしましたよ。

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この日は初夏の暑さとなり、散策疲れもあって喉が渇きました。一休憩後、2階へと続く階段を上りました。全体が西洋風に作り上げられています。

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この地に訪れた日本国内のみならず海外の方々へのお持て成しの趣向で各部屋は異なるデザインがなされているとのことでした。

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確かに各部屋を見学させていただいても少しながらも趣向が異なっているような気がしました。

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同じ暖炉があっても先程とは趣が違った造りになっているような感じで、外国からの商い取引などの他、互いの友誼を深めるために屋敷に訪れて交流していたような気がします。

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そのための対応も大変気を使ったことなのでしょう。

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洋風でも和洋折衷、ある意味和風に拘った間もありましたよ。2階見物後、建物を立ち去りましたが、地下にも大きな部屋があって社交の場として活用されていたようです。そこから秘密のトンネルも作られていたようですね。かつて敷地内に存した徳川家の迎賓館を移築した有芳邸や愛知舎を結んでいた総延長約170mのトンネルが工事現場で発見され、内部にはインドやイスラム様式のレリーフや壁画が残されていたとのことです。何のために作られたのかは未だに不明だそうですよ。

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聴松閣を出ると、お隣にはこの邸宅の中核となる揚輝荘屋敷がありますが。現在は工事中なのでしょうか。非公開となっていました。この屋敷は、昭和8年矢場町五ノ切にあったものが移築されたもので、ベンガラ色の土塀と杉皮張りの腰壁が特徴とのことでした。

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その後、日泰寺参道へと戻ってきました。毎月21日は、日用雑貨、生鮮食品、外食などの屋台が並んで多くの方が訪れて賑わう界隈ですが、この日は休日にもかかわらず、ひっそり状態でちょいと拍子抜けとなってしましたよ。

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この一帯で遅れた昼食を摂るつもりでしたが、休日でお休みのところも多く日泰寺へと戻ることにしましたよ。写真は山門で昭和61年に建立されたものです。ここから再び蟹江方面へと戻ることにしました。

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折角外出してきたので、どこかで昼食を摂りたいと立ち寄ることにしたのが、この写真の商店街、こちらは大賑わいの状態で人混みに圧倒されてしまいました。次回へと続きます。 

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水郷楽人の塵芥録HP版(クリックするとHPにジャンプします) 

こちらは水郷楽人の塵芥録HP版です。「水郷楽人の歴史散歩編」では、まち歩きや花・祭見物などの記録を紹介しています。よろしければご覧くださいね。。


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コメント 13

sarusan

12日の雨良い雨に成りましたが菜園行かれましたか。
by sarusan (2015-05-14 06:40) 

旅爺さん

実に立派な佇まいの寺ですが祭事には多くの人が集まる雰囲気ですね。
by 旅爺さん (2015-05-14 07:07) 

johncomeback

拙ブログへのコメントありがとうございます。
小坂鉱山はとても楽しめました。ブログで紹介でき
なかった所もまだまだあります。機会がございまし
たら、是非一度いらしてみて下さい(笑)
by johncomeback (2015-05-14 07:26) 

junko-a

素晴らしいところですね
by junko-a (2015-05-14 09:00) 

hatumi30331

今日は押し逃げです(*^▽^*)
by hatumi30331 (2015-05-14 10:40) 

kuwachan

GWは思ったよりもお天気恵まれましたよね。
散策には気持ちの良い1日だったのではないでしょうか。
by kuwachan (2015-05-14 12:46) 

水郷楽人

皆様 こんにちは。GWの最終日は名古屋市内へと出かけてきました。久々に覚王山周辺の歴史散策を行ってきました。当時と揚輝荘は随分と整備されて見学していても面白かったです。昭和のモダンを味わいましたよ。
nice!&コメントをいただきまして有難うございました。
by 水郷楽人 (2015-05-14 18:28) 

JUNKO

名古屋は1度しか行ったことがない未知の世界です。
by JUNKO (2015-05-14 19:07) 

tarou

おはようございます、コメント有難うございました。
台風のご心配有難うございます、風雨が強かったので
植えたばかりの夏野菜の苗が心配でしたが、
大きな被害は有りませんでした(^_^)v

歴史散歩良いですね、続きを楽しみにしています(^○^)
by tarou (2015-05-16 07:49) 

水郷楽人

おはようございます。今朝は激しい雨が降っています。予定してキュウリの畝作り第2日目は取り止め予定となりそうです。GW最終日は名古屋市覚王山に出かけてきました。新緑が冴えた時期に隣にある昭和モダンの揚輝荘庭園などを巡ってきました。心がとても落ち着きました。続編もよろしくお付き合いくださいね。
nice!&コメントをいただきまして有難うございました。

by 水郷楽人 (2015-05-16 08:01) 

TaekoLovesParis

松坂屋は伊藤さんだったんですね。だから、マーク(商標)の中にあるのが、藤の字と写真を見ながら気づきました。和洋折衷のすばらしい迎賓館ですね。繁栄ぶりが忍ばれます。
by TaekoLovesParis (2015-05-16 08:50) 

せつこ

立派な建物で時代の暮らしが伝わってきます。
回遊式庭園も見てみたいです。
by せつこ (2015-05-16 11:17) 

水郷楽人

皆様 こんにちは。GW最終日は名古屋市の覚王山周辺を散策してきました。古刹では無いのですが、日泰寺、とても威容がありました。その後、名古屋の老舗、松坂屋に関連する揚輝荘を見学、昭和のモダンと落ち着いた日本庭園の雰囲気を味わってきました。
nice!&コメントをいただきまして有難うございました。
by 水郷楽人 (2015-05-16 11:37) 

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